ダイの大冒険18話が放送された。今回はエピソードタイトル通り、ヒュンケル対ハドラーのバトルがメインだ。グランドクルスを放ち、そしてヒュンケルが勝利するところまで描かれた。

のっけからメインとは関係ないところの話になるが、クロコダインが獣王会心撃で炎魔塔を破壊したあとで、結界呪法が解けて、走っているダイの身体が軽くなるシーンが描かれた。前回の放送で、クロコダインがダイを塔にブン投げたシーンがあったため、てっきりここはカットかと思っていたが、しっかり描かれていた。あ、そうなんだ…!いいんだけど、前回のクロコダインさんのダイ遠投はなんだったんだろう(笑)。

炎魔塔が砕けた後、ヒュンケルがハドラーに舌戦?をしかけるシーンで、ハドラーに近寄ってきたガーゴイルたちに「貴様らは手を出すな!やつにおれの本当の力を見せつけてくれる!」と吐き捨てるシーンが新しく追加された。これの意図はどういうことなんだろう。ハドラーがタイマンにこだわったという描写によって、このあとのバトルが1対1になることを不自然でなくしたということだろうか?

そしてハドラーとヒュンケルの死闘。ここはほぼ原作通り進んでいく。途中に入る、アークデーモンが戦況について分析?するシーンがなんか絵的におもしろい。

ヒュンケルが無意識の闘気で剣を伸ばし、ハドラーの右心臓を貫いて勝利するシーン。このあとで、ミストバーンが一瞬現れ、2人の様子を観察しているシーンが新しく描かれている。このシーンは、のちのハドラーとヒュンケルそれぞれに対するミストバーンの関わり方に対する伏線といえるのかもしれない。ハドラーには(それなりに)執着したりするし、なによりヒュンケルはバーンに肉体返上後に器として使うという大事な「用途」がある。なので、ミストバーンを出しておくことで、「なんでミストバーンは意識を失ったヒュンケルにトドメを刺さないのか?(職務怠慢では?)」という新規視聴者に対する意図的な伏線を張っていると考える。

ところで、グランドクルスの発射痕が地面にあるのだが、私はこれの形が昔からずっと不思議だった。なぜ「ほぼ上からみて十字形」の痕が大地に刻まれているんだろう?腰をやや落として地上に立って額からグランドクルスを放ったヒュンケルが、仮にやや下方に発射したとして、その角度を考えると、かなり変形した十字形の痕として地面に穴が空く気がするんだが…。つまり、もっと斜め奥方向に地面がえぐれていないと辻褄が合わないという。誰かこれに対して解説、仮説あったら教えて下さい。まじで。

あとハドラーが破れたあとにちらっとだけ出番のあるフレイザードのセリフが原作と変わっている。原作だと「なってねえなハドラーさまもよ!助太刀をかって出といてやられちまうとはなあ」とあるが、2020年版では「まったくハドラーさまも使えねえなぁ。小僧ども相手に勝てねえのかよ」となっている。なんかここに関してより口が悪くなっている気がするぞフレイザード(笑)。

というわけで今週も全然出番のなかったフレイザードがようやく主役的に活躍が予感される次回。しかしタイトルからして、空裂斬が決まって、ほぼ勝負が終わりそうだ。せめて次回、フレイザードの大暴れを見届けよう。